【ココプラ】第9回シーズ・研究内容紹介「ギリシャの言語的少数者ヴラーフから見る『民族』」
【実施日:2019年10月2日】
「シーズ・研究内容紹介について」
高知県内の高等教育機関等が持ち回りで研究内容や取組を紹介する年の定期講座です。
令和元年度第9回は、高知高専の松浦准教授に「ギリシャの言語的少数者ヴラーフから見る『民族』」をテーマに講演いただきます。
言語的マイノリティとは、またそれを保護する意味について考える講演となっており、言語、人権問題、民族問題等に関心のある方はぜひご参加ください。
「シーズ」とは
大学、研究機関、企業団体等が持つ「技術、ノウハウ、アイデア、人材、設備」などの資源のこと。
語源は英語の「種(シーズ:seeds)」。
テーマ概要
現代のギリシャでは、ギリシャ語が公用語とされていますが、長い歴史の中でヴラーフ語話者が多数存在します。1950年代まで、ヴラーフは独自の文化を持つ少数民族として認められていましたが、現代のギリシャ政府は彼らを民族として認めていません。それゆえ、公教育におけるヴラーフ語の授業も行われていないし、ヴラーフ語を介したメディアも存在しないのです。現代ギリシャではヴラーフ文化は消滅しつつまります。
ですが、ギリシャのヴラーフ最大組織「ヴラーフ文化協会全ギリシャ連合」は、ヴラーフがEUのマイノリティ保護政策の対象になることを拒否しています。
なぜ、彼らはマイノリティとして扱われることを拒否するのでしょうか。ヴラーフの歴史や現状を考察することで、言語的マイノリティとは何か、また言語的マイノリティを保護するということは、当事者にとって何を意味するのかを考えます。
☆こんな方にオススメ
▶人権問題に関心をお持ちのみなさま
▶バルカンの民族問題に関心をお持ちのみなさま
▶少数民族問題に関心をお持ちのみなさま
日時
2019年10月2日(水) 18:30~20:00
会場
高知県産学官民連携センター「ココプラ」(高知市永国寺町6-28)
申込み方法
申込み〆切
2019年9月30日(月)
※当日参加も可能ですが、申込みされた方を優先させていただきます。
申込み・お問い合わせ
高知県産学官民連携センター「ココプラ」
〒780-8515
高知市永国寺町6-28(高知県立大学・高知工科大学永国寺キャンパス 地域連携棟1階)
TEL:088-821-7111 FAX:088-821-7112 E-mail:info@kocopla.jp